sitorina 土に返る日は近く、朽ちても尚美しく。 交じり合う花の香りも、いつか消えて行く。 蝋に灯す火は弱く、風に吹かれ揺れていた。 硝子の絆でも、強く結ばれていたい。 染めていく雨の匂い。雫にうたれる花。 交じり合う色の美しさと儚さに、心よりそう。 揺れて落ちる花弁よ、最後まで綺麗なままで。 溢れる蜜の香りも、薄れ消えて行く。 肌を刺す雨の痛み、うたれる程傷付いて。 硝子の様な体でも、強く咲いていたい。 染めていく雨の匂い。雫にうたれる花。 交じり合う色の美しさと儚さに、心よりそう。 花弁を滑る滴、透明な冷たさよ。 飾り合う色の気高さに、命の灯揺れている。 交じり合う色の香り、透明な冷たさよ。 雫にうたれる花弁を、滑る滴は涙の様。 灯に落ちる雫、透明な儚さよ。 飾り合う色の気高さと命の灯、消えてゆく。